アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<DVD紹介>『海と森と里と つながりの中に生きる』(制作・アジア太平洋資料センター)

 東京湾といえば、隅田川や荒川を通じた工場や家庭からの排水で極度に濁った水質ではないかという先入観があるが、意外にもまだ干潟が残っている。それが、東京湾の最奥に位置し、千葉県各市にまたがる「三番瀬」と呼ばれる干潟だ。
ここには魚類、鳥類、底生生物などが驚くほど多様に生息しており、そのため高い水質浄化能力を持っている、という。また、湾内で屈指の漁場の一つでもある。ノリ、アサリ、スズキ、カレイ、イワシなどが漁獲され、昔から「江戸前」として珍重されてきた。
しかし、この干潟はひとりでに残ったものではない。高度経済成長期から今に至るまで、埋め立てを計画する行政に対し、地域の漁民や市民がそのたびに計画を阻止し、守ってきたからこそ、かろうじて保持されてきたのだった。
このDVDは、「三番瀬」という海の事例のほかにも、森や川といった自然の力と、それらのつながりが生物の多様性(人間もその一部である)を保持していることを明らかにしている。

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