アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(追及2)みずほ銀行は社会的責任をどこまで認識しているのか?ーーS子さんの怒りの声

 前回、みずほ銀行とS子さん(70歳代)とのトラブルの概要を述べた。 今回はなぜ、40年も前の通帳がいまごろ、トラブルになっているのか解説する。 問題の通帳を見ると、1965(昭和40)年6月にご主人が口座開設し、作成されたことがわかる。 そして同年9月に105万2000円が入金されたとされる。 だが、ご主人はその通帳をS子さんに預けたまま、その後、一切使用していない。 S子さんは、ご主人が先立つ95(平成7)年まで、実に30年も保管したままだったのだ。 ご主人は都内に自前ビルを所有、また、他にも別銀行に複数の普通口座を開設して数百万円づつ入金し、やはりS子さんに預けっぱなしにしていた。30年といえば、考えられないほど長い期間だが、引き下ろす必要性がなかったのならこういうケースがあっても決しておかしくはない。 さて、ご主人の死去により、遺品などを整理していた過程で、問題のみずほ銀行を始め、いくつものご主人名義の通帳が見つかる。そこでS子さんは各銀行を周り、自分が遺産相続人であることを証明し、各通帳を現金化していった。もちろん、通帳が古いからいまごろ現金化しろといわれても、などと銀行が文句をいうはずもなく、各行では問題なく現金化できた。ただし、みずほ銀行を除いては……。 その後、どうしてもS子さんはみずほ銀行の言い分、対応に納得がいかず、この10年ほどの間に何度も最寄り支店を尋ね、今年に入っては本店にも出向いたが、ひどい対応をされ、思い余って今年2月6日にはその思いを綴り、みずほ銀行・杉山清次頭取宛に内容証明付で郵送している。 「おカネだけの問題ではないのです。本店に親戚の者と2人で出向いた時も、1階のロビーで少し休んでいたら、対応した行員などが5、6名で下りて来て私たちの姿を見るや、“なぜ、ここにいるんだ”、“早く帰れ!”、“もう来るな!”などと暴言を吐き、追い出されたのです。なぜ、こんな仕打ちを受けなければならないのでしょうか」(S子さん) 冒頭に掲げたのは、その頭取宛内容証明付き文書コピーの一部だ(記述の金額に間違いあり。「百万円」入金などとなっているのは「105万2000円」)。もちろん、銀行から文書への返事は来なかった(続く)。…

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