アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

ミネラルウォーター水源ーー訴訟で、さらなる盗水疑惑が飛び出した「ローソン」等

 本紙がウォッチし続けているこの疑惑、詳細は過去記事をご覧いただきたいが、ごく簡単にいうと、大手コンビニ「ローソン」など4社が販売しているミネラルウォーター(商品名「富士山塊・三ッ峠のおいしい水」=冒頭写真)などの水源は、富士山塊の国定公園内の湧き水だが、この使用はあくまで地元・西桂町の緊急用水として管轄する山梨県が許可したものだった。
それが営業用に使用できるようになったのは、緊急用水用に送水管を引く費用を、最初に商業用に使用していた「ネスレ」が負担したことから、送水管の放流水を例外的に使用できるという極めて限定的なものだった。ところが、この条件も、当時の西桂町の町長が独断で決めたもので、山梨県の許可を得ない違法なものだった。
 こうしたなか、この送水管が通る国定公園内に私有地を持つ者が、送水管敷設を許可したのは町の緊急用水とだけ聞いていたからで、民間企業の儲けのために許可したわけではないとして、送水管に止水弁を付けて送水をストップさせた(ただし、緊急用水が必要な時は止水弁を開けるとしている)。(横写真=「朝日」07年2月14日、山梨版記事)
このストップさせたのが昨年10月のこと。
 困ったのは、ローソンなどミネラルウォーターを販売している民間企業4社だ。
だが、それから1年近くが経ついま現在もローソンは同ミネラルウォーターを販売している。当初はストック分を販売していた可能性もあったが、1年近くともなるとその可能性も低い。(横写真=「産経」07年1月15日記事)
そこで、本紙はローソンに質問状を出したが、ローソンから返事はなかった。それが前回の記事だ。
ところで、その件で現在、2件の訴訟が進行している。1件は西桂町が止水弁を付けて送水を止めた私有地所有者を相手取った妨害排除請求事件。もう1件は、私有地所有者がローソンなどを相手取った損害賠償請求事件。
その損害賠償事件の方の原告の「準備書面(2)」(今年9月8日付)に、驚くべき記述があった。
未だローソンなどが販売できることに不信感を抱いた原告側が、現地に行き調査したところ、さらなるとんでもない盗水疑惑が判明したというのだ。

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