アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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渋谷区が宮下公園の野宿者を強制排除――一方的な「ナイキパーク」化に抗議の声が殺到

 今日(9月15日)早朝、渋谷駅にほど近い宮下公園に居住していた野宿者数名が渋谷区職員やガードマンによって強制的に排除された。そのうち1人が排除される過程で腕を負傷した。渋谷区側は、「公園内の剪定・ゴミ出しのため」としているが、今回の排除の狙いが宮下公園の「ナイキパーク化」にあることは明らかだろう。
この問題については過去に本紙もとりあげたことがあるので経緯についてはそちらをご覧頂きたいが、要は渋谷区が宮下公園の命名権を、世界的スポーツ用品企業で、ニューヨーク証券所に上場している「ナイキ」(本社・米オレゴン州)の日本法人「ナイキ・ジャパン」(東京都品川区)に売却(年間1700万円で10年契約)する代わりに、ナイキ側の予算で、スケートボード場やロッククライミング施設の設置を含んだ公園の改修も行われるというもの。
これに対し、公園内に居住する野宿者はむろん、有志で「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」は、「公園は一企業の私物ではない」「公園整備を名目に野宿者を追い出すことが狙い」等と反発してきた(下記にビラを転載)。
 渋谷区側は、これまで何度も「強制排除はしない」と明言してきたという。「それにもかかわらず、今回、事前の話し合いもないまま、抜き打ちの撤去作業をしてきたのです。人が少ない早朝を選んで。排除に抵抗した人は、腕にけがを負いながら、20人くらいの職員らに抱えられて公園の外に追い出されました。これを強制排除と呼ばず、何をそう呼ぶのか」(「守る会」小川てつおさん)。
2重フェンスで完全に封鎖され、渋谷区の職員とガードマンが公園のすべての入り口を厳重に監視するなか、午後、「守る会」ら50人ほどが宮下公園前に結集。渋谷区土木部公園課の責任者との交渉を要求した。

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