アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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何とも杜撰なシステム、対応――「ミクシィ」子会社のチケット売買サイト「チケットキャンプ」

 CM(冒頭写真)でもお馴染み、わが国最大級のチケット売買サイト「チケットキャンプ」――同サイトは、国産SNS運営会社「ミクシィ」(2121。マザーズ)の100%子会社「フンザ」(東京都渋谷区。笹森良代表取締役=下写真。設立者でもある)が運営しているが、上場企業の信用を最大限利用しながら、そのシステム、顧客への対応共、杜撰としかいいようがない事例が判明したので報告する。
都内在住のA氏は昨年12月30日、「チケットキャンプ」を利用して、大晦日に東京ドームで行われた「ジャニーズカウントダウンライブ」のチケット2枚を計約150万円で予約した。
本当は郵送して欲しかったが、売り手が直接手渡しがいいというので、31日当日の午後5時半、東京ドームの21番ゲートで待ち合わせた。
すると「高橋」と名乗る男が現れたが、男はチケットらしきものをキチンと提示することもなく、手渡し前に、チケットキャンプ画面の「承認ボタン」を押せといってきた。
 チケットキャンプのシステムでは、むろん「承認ボタン」はチケットを受け取った後に押すことになっている。このボタンを押せば、即刻、チケットキャンプ事務局預かりになっていた買い手の現金が売り手の口座に入ることになるのだから当然だろう。
だから、A氏は「承認ボタン」を押さなかった。
もっとも、A氏が押さなかった理由はそれだけではない。
実はA氏は12月22日、同じ「チケットキャンプ」でまったく同じコンサートのチケット2枚を計176万円で予約した。ところが、チケットキャンプ事務局が教えてくれた売り手の2本の携帯電話は不通ないし「人違い」との返事だった。結果、売り手に規約違反があったとして、チケットキャンプ事務局が一旦預かっていた全額がA氏に返済されている。
問題なのは、A氏は何も言っていないのに、再度、30日に購入しようとしたところ、売り手側はこの22日売買の件を知っていた事実。規約違反の場合、その売り手は除名になっているはずなのだが、少なくともその時の相手の仲間と思われ、したがってA氏はさらに不信感を抱いたことから、手渡し前の「証人ボタン」を押すことをなおさらを拒否。結果、A氏はチケットを購入できず予定していたコンサートにいけなかった。
そんな経緯から、A氏は今回も前回同様、簡単に返金されると思っていた。

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