富山県と石川県を走る自動車専用道路「能越自動車道路」の建設工事(国土交通省発注)で、富山県の中堅建設会社が高架道路の橋脚を支える基礎ぐい工事で設計基準より細い杭を使用、ところが、チェック検査をスリ抜けるため、検査では基礎ぐいの直径を測ることから、直前に型枠を設置してコンクリートを流し込み、杭頭だけを太く見せる偽装工作を行っていたことを、2月17日の「読売新聞」朝刊がすっぱ抜いている。
後、この欠陥工事は発覚するが、それでも国土交通省は「業者に悪意はない」、「強度上問題はない」として処分をしていないという。
それでなくても、基礎くい部分は地中に埋まってしまうため、欠陥工事を行ってもまず発覚しない。
それを思えば、こうした欠陥工事は氷山の一角だろう。