アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(935)「七夕、T氏も関わる投資サークル掲示板の書き込み流出で大騒ぎ」

7月7日の七夕の日、大物投資家T氏が参加している投資サークル掲示板の書き込みが表に流れ、相場は荒れ、大騒ぎになった。
なかには「相場操縦」といった書き込みもあったが、冷静に見ればこれには該当しないだろう。主催者が一方的に特定の銘柄を取り上げて勧めた場合は、金商法違反に該当する。だが、表に出た書き込み内容を見る限り、そんなケースは見当たらない。その掲示板では、参加者各自が銘柄なり、見通しを言っているだけと思われるからだ。
仕手筋を擁護するわけではないが、有料掲示板の情報を不特定多数に明らかにした時点で、その内部情報を不特定多数に拡散した人物の方が相場操縦に該当するリスクがあるのでは。また、有料サークルなので、その内容を外部に公開したことで、サークル主催者側から流出させた者は損害賠償請求を受ける可能性もあるだろう。それを分かって、さらに拡散した人物も同様では。興味本位で拡散するのは控えた方がいいだろう。決して勧めているわけではなく、どうせ拡散させるなら証拠として残るSNSやメールではなく、口頭(電話)で対応すべきだろう。(冒頭写真=空きスペース貸しの「スペースマーケット」(東証グロース。東京都渋谷区)が急騰)
では、「日経」の記事を断りなしに引用した場合はどうか? 今日の株価、相場、決算といった日経でなくても確認できる内容だと盗用しても訴えられることはない。しかし、日経独自の記事を盗用した場合は、著作権違反となり場合によっては街の投資顧問のような小規模業者でも200万、300万円の請求を起こされるので商材屋など関係者は気をつけていただきたい。
また、雑誌記事やテレビ画面の一部を写メして投稿というのはどうか。当たり前のように見かけるが、これも違法行為だ。ただし、マスコミからしたら宣伝効果もあるのでまず黙認している。また、その写メの内容を誹謗中傷すると「著作権違反」で訴えられるリスクがあるだろう。
前置きが長くなったが、SNSで騒ぐような投資家は仕手株を売買すべきではないということだ。もちろん「風説の流布」など論外だ。

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