アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(194回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(8月11日~8月14日)

プロフィール 投資歴22年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダメンタルズ」だと考えている。勝ってもおごることなく、安定した資産形成を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫

先週末の日経平均株価の終値は22,330円と、先週末比+620円高(前稿比▲1042→ +56→ +405→ ▲15→ ▲206円→ +33円→ +184→ ▲559→ +1056円→ +1420円→ +351円→ ▲142円→ +560円→ +357円→ ▲635→ +398円→ +1679→ ▲1569→ +2845→ ▲878→ ▲3318→ ▲393円→ ▲2245→ ▲301)と、先週の弱さが嘘のように反発した。土曜日にはトランプ大統領は、民主党との間で合意に至らなかった「追加財政経済対策」に対する大統領令を発動したとのことで、日経平均CFDは22,488円(10日AM11:30)と小高く戻ってきている。
また先週のNYダウは、週間で+1005ドル高(前稿比▲42→ ▲202→ +597→ +246→ +812→ ▲855→ +265→ ▲1505ドル→ +172→ +918→ +780→ +354→ +607→ ▲51→ ▲457→ +524→ +2666→ ▲585→ +2463→ ▲4012→ ▲2679→ +456→ ▲358)の、27,433ドルと大幅高となっている。
米国GAFAMの決算は確かに素晴らしいもので、8月5日に発表された7月「米国ISM非製造業景気指数」や、8月7日の「雇用統計」は確実な改善を示していたため、先週の米国株は大幅高になった。これはNYダウ、6月8日につけた直近高値である27,580ドルを上抜けるんだろうか!?
ただ、筆者にはいくら金融緩和による金余りでジャブジャブ相場だろうと、ここから買っていく勇気は持てないでいる。前稿では、「2021年度の米国企業収益は、2019年度よりも良い見通しだ」と記したが、前言を翻えしてしまうが、以下の画像をみると、「S&P」のEPSコンセンサスは、2019年度とヨコヨコ予想であった。これはV字回復といってもいいだろうが、ただ、S&P株価指数の現値は3351(8/10)。
PER予想は現在で26.18倍。2021年度も20.46倍である。S&P500は通常PER15~17倍で推移するイメージであり、直近最高値は2020年1月の19.70倍である。これは高すぎやしないか!? そもそも2021年度もWithコロナの可能性も高く、これまでのような全方位に渡っての経済成長は見込めない。また中国との覇権争いがヒートアップし、世界経済が分断されかねない状況だ。
その米中だが、8月15日(土)に、WEB会議のようだが「米中貿易合意の第一弾の尊守について高官級協議」が開かれる。その前段階として6日、トランプ大統領は中国バイトダンス社のアプリ「TikTok」と「wechat」の営業停止を検討し、バイトダンス社との取引を45日後から禁止するとの大統領令を出している。これに関して中国では、そもそもグーグル検索サイトもツイッターもフェイスブックすらも使えない状況なのでちっとも同情は誘えないが、トランプ大統領としては大統領選を控えて中国叩きをしたくてたまらない状況なのだろう。中国側は現在のところ、たいした反応を示しておらず事を構える雰囲気は見受けられないが、今週も基本スタンスとしては「見」で、崩れる兆しを感じ取ったなら「売り」で臨むべき状況だろう。

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