アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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なぜ東京国体で、自衛隊が全面協力してまで「銃剣道」が競技種目なの!?

 来る9月28日から10月8日まで、第68回国民体育大会(スポーツ祭東京2013)が開かれる。本大会が東京で開かれるのは1959年の第14回大会以来、54年ぶり3回目となる。2020年オリンピックの招致をめざす東京都も、「2020年オリンピック・パラリンピックの成功につながる大会となるよう、都民の総力を挙げて開催したい」(猪瀬直樹知事)と息巻いている。
東京国体の正式競技は37競技あるが、そのなかで異色の競技なのが「銃剣道」(下左写真)だ。
 そもそも銃剣道とは、スポーツではない。旧日本軍が明治時代、フランス式剣術と日本の伝統的な剣術を組み合わせて開発した戦闘術だ。小銃を模した木銃(横右写真)で、剣道同様の防具を着用し相手の左胸、喉、胴を刺突し、それを得点とする。敗戦に伴い、武道全般と共にGHQによって禁止とされた。
しかし1957年、全日本銃剣道選手権大会が初めて開催され競技として復活。そして80年にはなぜか国体の正式種目になった。というのも、自衛隊ではいまも戦闘訓練の一科目で、選手の大半(9割とも)は自衛隊関係者が占めているからだ(競技人口は剣道の約140万人に対し1万人もいないとも)。
今回の東京国体を迎えるに当たり、先月、東京都は自衛隊と協定を結んだ(冒頭写真)。具体的には陸上自衛隊第1師団(東京・練馬駐屯地)が銃剣道、さらにボート、自転車(ロードレース)の3種目で協力するというものだ。

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