アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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小沢一郎が検察審査会を「ブラックボックス」という理由

小沢一郎民主党元代表が今回の検察審査会の強制起訴の結論に批判的な発言をしたことに対し、大手マスコミや、小沢氏に批判的な勢力は「市民目線」を錦の御旗に、それに楯突くのかと猛烈に批判している。(冒頭写真=「毎日」10月8日記事)
だが、そもそもこの結論、本当に「市民目線」の結果なのか?
本紙は今回の強制起訴の結論、この間の検察リーク情報をタレ流す大手マスコミの偏向報道により“小沢悪人説”に市民が洗脳されてしまった結果ではないかとの可能性を示唆したが、実は今回の結論の背景にはさらに深刻な問題があるようだ。
「市民目線」を標榜する以上、当然ながら、検察審査会の11名の検察審査員は国民から無作為に抽選され、不特定かつ公正中立な立場の者が選ばれていると思っていたが、本当にそうなのかということだ。
確かに検察審査会はそう標榜してはいるが、しかし、その実態はといえばまったくの「ブラックボックス」で、そんな保証はどこにもないのだ。
 まず疑問に思うのは、今年4月に出た1回目の「起訴相当」の議決は、11人の検査審査員全員「起訴相当」だったという事実。(横写真=「日刊ゲンダイ」10月8日付記事)
いくらこの間の大手マスコミの報道が効いているとはいえ、小沢氏の事件はプロの東京地検特捜部が本気で立件を目指しながら頓挫した案件だ。それが「起訴相当」は8名以上の賛成で成り立つが、いくら何でも無作為に選ばれた検察審査員11人全員とも「クロ裁定」なんてことがあり得るのだろうか?
さらに先日出た2度目の「起訴相当」は8名以上だったとしか賛成数は明らかになっていないが、気になるのはその11名の平均年齢が30・9歳という事実。無作為に成人から選べば、平均年齢は50歳近くになるのではないか? 万一、偶然そうなったとしても、若者=洗脳に弱いということで、小沢氏に不利な人選結果となったことは否めないはずだ。
こうした確率的に不可解と思わずにいられない事実が1つならともかく、複数重なると、これは偶然とは思えなくなって来ざるを得ない。
その疑念をさらに深くするのが、「検察審査協会」という任意団体の存在だ。

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