アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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東京・代々木「地面師」詐欺未遂事件ーー所有者妻が、夫の成りすましと売却画策か

 東証一部上場会社「積水ハウス」が、東京・西五反田の土地売買を巡り、約55億円という巨額な代金を騙し取られた事件が世間の耳目を集めた。犯行を仕掛けたのが、複数の容疑者が役割を分担した地面師グループ。
この“積水事件”同様、別の地面師グループが暗躍した案件が密かに進められていた。結局、これは未遂に終わり事件化こそしなかったが、その経緯、内幕が興味を引くのでレポートする。
こちらの地面師グループが標的にしたのは、東京都渋谷区代々木1丁目の土地建物(土地約573平方メートル、建物約530平方メートル)で、所有者は80歳を超えるA高齢者夫婦だ。
仕掛け人の中心は、3年ほど前に別の案件で、新宿区内で嘘の土地(約1000平方メートル)・建物(2階建て)売買を持ちかけて港区の不動産会社から9億円を詐取した件で実刑判決を受け服役、現在、保釈中の鯨井茂(52)。業界では広く知られる“大物地面師”だ。
この鯨井は言わば主犯格で、これには先の積水事件と同じ構図で複数の人物が登場する。渋谷区で「A」なる会社を経営するT氏もその一人。T氏をよく知る人物によると、鯨井とT氏はかつて西池袋のアパート売買で、コンビを組んで仕事をしたことがあるという。
つまり両者は古くからの仲間で、今回の事件では鯨井は影の存在として主導し、T氏が前面に出て動いたものと目される。というのも売買契約の買主がこのT氏が経営する前出「A」になっているからだ。

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